ジャワのガラスビーズ

ジャワのガラスビーズを扱い始めてから数十年経ちますが、近年ガラスの色調がだんだん画一化してきているように思われます。昔ながらの微妙な色調での生産が困難になり、選択可能な色調のバリエーションが少なくなる傾向があります。色調に関してはまさに「一期一会」。正確な色調を再現するのはほぼ絶望的です。

最近、人づてで「ジャワの古いガラスビーズがたくさんある」という情報があり、紆余曲折を経て入荷しました。「古い」といってもいわゆるアンティークというようなものではなく、ジャワやバリで店の家賃の高騰などで店をたたんだビーズショップのオーナーの自宅に放置されていた、今から10年~20年前に作られたガラスビーズです。

そのため、ランプワークで生産されるガラスビーズは生産直後の新品でも穴の中に残った剥離剤で汚れていることが多いのですが、それが長年の埃をかぶって大変な状態になっています。

色調は今では再現できない微妙な美しさのあるものが多く、懐かしさを感じます。

一晩水につけたものを足場につるして高圧シャワーで汚れを落として乾かします。今回は総数で4,600本ほど、重量200Kgほどです。大量なのでサイトへのアップにはしばらく時間がかかります。